霊場恐山(6)宿坊吉祥閣

_IGP6618


 前回、前々回とお届けした深夜と早朝の霊場恐山。その風景を目に収める事を可能にしてくれたのが、宿坊吉祥閣。ここに泊まらなければ、まず無理でした。

 吉祥閣は数年前に建て替えられたそうで、非常に綺麗な外観です。そして中も、ホテルと見紛うばかりの清潔さです。中の様子はこんな感じです。



 ガクガクした動画で恐縮ですが、館内の様子の一部がおわかりになったと思います。

 今回自分は3人で訪れたのですが、3人で15畳+4畳半の部屋という広々とした空間を堪能できました。強烈に豪華。


 吉祥閣は一泊12,000円で夕食と朝食がついてきます。そして何より最大の特徴は朝の「お勤め」がある事です。宿坊たる所以ですね。

 お勤めというのは朝6時半から行われるもので、大まかに言えば地蔵殿での読経、本堂での供養の2つです。

 厳粛なものなので写真は一切撮影しておりませんが、不慣れな方(例えば自分)でも、お寺の住職がわかりやすく説明をしてくれます。ただ正座をして合掌する、というものではなく、そこにはどのような意味があるのか、何のために祈るのか、という事を丁寧にお話しして下さってからお勤めに入りますので、気後れせずにきちんとその儀式の片隅に参加させて頂く事ができました。
 また、お勤めは通常の参拝では入れない地蔵殿の中、本堂の中に入る事ができる上、奥まっているため見る事が出来ない地蔵殿の大師像なども見る事ができます。とても貴重。


 他には消灯午後10字厳守、起床6時、といったきまりがありますが、ホテルや旅館ではなくあくまでも宿坊ですので、これを守る事が出来ない方はそもそも来ない方がいいです。


 さて食事。当然のように精進料理です。


P1030232


 こちらがこの日の夕食。とても豪華。


P1030249


 そして朝食。こちらも豪華。


 食事に共通してたのは、「とても量が多い」という事です。味付けもしっかりとしていて美味。肉や魚がなくても全然問題なし。むしろ腹いっぱい。これは意外でした。本当に美味しかったです。


 食事の前後にはそれぞれ「食前の偈」「食後の偈」を全員で読み上げます。これは何かと言いますと、食事を頂くというのはどういう事か、という心構えについての文言です。

「食前の偈」
一には功の多少を計り、彼の来所を量る。
二には己が徳行の、全缺を忖って供に応ず。
三には心を防ぎ過を離るることは、貧等を宗とす。
四には将に良薬を事とするは、形枯を療ぜんがためなり。
五には成道のための故に、いま此の食を受く。
(いただきます)

「食後の偈」
願わくは此の功徳を以て、
普く一切に及ぼし、
我等と衆生と、皆共に
仏道を成ぜんことを。
(ごちそうさま)


 
 最後に風呂。恐山境内にはそもそもお風呂が4つもありますので充分と言えば充分なのですが、宿坊内にも見事な風呂があります。もちろん全て温泉。


 少々お値段は張りますが、これだけの設備に加えて得がたい経験もできる宿坊吉祥閣、とてもおすすめです。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック