札幌高所ドアトマソン

ひょんなことから札幌に行くこととなった。

札幌は祖母の葬式以来、実に10年以上振りとなろうか。親類縁者も多いので挨拶しがてら、と思っていたが時間がなくて会えなかった。
いや、会えなかったと言えば嘘だ。そもそも連絡すらしていなかった。これが歳を取る、という事なのだろうか。はたまた己の薄情さを誤魔化しているだけなのだろうか。

旅の道すがら、大通公園でとうきび売を見た。ビヤガーデンに追いやられるようにぽつんと。
亡き祖父に連れられて食べさせてもらったのはもう30年以上も前か。焼きはいかん、茹でだ。とうきびは茹でしかないのだ、と優しかった祖父がそこだけは譲らなかったのを懐かしく思い出す。確かに茹では格別だった。

どれ、久し振りに食べてみようか。

…なに?ハーフ&ハーフ…だと…?

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茹でと焼き、半分ずつで350円。…お得だ。お得すぎる…。しかし、このもやもやした気持ちはなんだ。祖父が知ったら何と言うのだろうか。
しかし祖父が正しかったのか単なる思い込みだったのか、はたまた茹でとうきびの美味は幼少の頃を美化しただけなのか。絶好の一品である。

結論を言おう。我が祖父は正しかった。あまりにも正しくて完敗だ。
誤解なきように。焼きとうきびもすこぶる美味い。だが茹では、もっともっと美味い。みずみずしさ、味の濃さ、何を取っても茹での方が私は好きだ。ビニール袋から汁がびたびたこぼれて私の下腹部を濡らしたとしても、それでも茹では美味いのだ。
祖父の思い出を激しくフラッシュバックさせ、なんとも言えない、なんだか涙が出そうな夏の事だった。





などとごちゃごちゃ言ってても何も始まらないので、札幌で見つけたトマソンご紹介。

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狸小路と大通公園の間にある大きめな駐車場にあった高所ドア。二階部分にドアが露出しております。

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ことわって駐車場の中から撮影させてもらったのですが、一階二階、同じ場所にドア。しかしその先は駐車場。

外壁を見れば明らかですが、低層棟として二階建の建物があったのでしょう。或いは増築してビルにくっつけていたのかもしれません。

低層棟は解体され、ドアのみがそこに残った、という事でしょう。歴史のありそうな、どっしりとした印象です。名作。

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