ガウディをはかる-GAUDI QUEST- サグラダ・ファミリア

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 行こう行こうと思いつつ行けたのが会期のラス前という極めてギリギリのタイミングで、「ガウディをはかる-GAUDI QUEST-」を観に、天王洲アイルにある建築倉庫へと行ってまいりました。


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 なんでもしまっておいてくれる寺田倉庫が建築模型の展示を主として始めた建築倉庫、倉庫と銘打ってはおりますが大変お洒落な美術館です。

 
【企画概要】
スペインが生んだ世界的建築家 アントニオ・ガウディは、模型とスケッチをベースに現場の職人と共に作品を築き上げてきたため、 その知名度にも関わらず、手がけた建造物の設計図面はほとんど残されていません。本企画展では、40 年に渡りスペインでガ ウディ作品の実測を行う実測家・建築家 田中裕也氏による実測図と考察を基に、ガウディ作品の魅力を解き明かします。今 回、日本初公開として田中氏の所蔵品より、5m を超えるサグラダ・ファミリアの壮大な鐘楼尖塔図、8 年の歳月をかけて完 成したグエル公園の実測図、テレサ学院のアクソメ図など、多数の実測図原版を展示いたします。 また、会場内に世界遺産としても知られるグエル公園の階段を 1/1 スケールで再現。来場者自らが実際に展示物を「はかる」 追体験をすることで、ガウディ作品に秘められた視覚矯正や身体スケールといった要素を学べるなど、実測の観点からガウディ建 築の世界を楽しめる展示構成となっています。

【本展の見どころ】
●サグラダ・ファミリア、グエル公園、カサ・バトリョ、カサ・ミラ、コロニア・グエル、テレサ学院の主要6作品の図面、計70点以上を展示
●8年の歳月をかけて完成したグエル公園の実測図
●5mを超えるサグラダ・ファミリアの壮大な鐘楼図 テレサ学院の実測図原図
●グエル公園の階段の1/1再現を用いた体験型展示
●実測によって推測された1/20グエル公園の高架模型
(「ガウディをはかる-GAUDI QUEST-公式webサイトより転載)


 アントニ・ガウディの作品を40年にわたって追い続けた、その作品を目にすることができるというまたとない機会、なぜ終了前日まで行かなかったのかしらとやや後悔しつつ、3000円払って会場内へ(厳密には事前にスマホでチケットを購入してたので会場でお金を払ったわけではないのですが)。

 会場内はフラッシュを使わなければ写真撮影も自由という素晴らしい展示です。

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 会場内、最初の展示はサグラダ・ファミリア。尖塔の絵がドドンと飾られています。この大きさ、圧倒的です。

 いや、現物も相当巨大で、それをスケールアウトしたものなので実物よりは小さいのです。小さいのですが、これを手描きで、縮尺をきちんと保って書いた、というのはなんていうことでしょう。これ一枚で何年かかるんだろう、と思います。


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 尖塔に関するスケッチが並びます。

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 更に模型も。贅沢な空間です。バルセロナで現物を見るのも大変素敵な経験になるのですが、あの巨大な建造物をこの距離、この位置で鑑賞できるというのは本当にここでしか味わえないのではないか、と思います。


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 こちらは尖塔を構成する多角形。バラバラの状態で置いておかれてもサグラダ・ファミリアだなぁ、となんとなく思えてしまうのが凄い。


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 こちらは尖塔内の階段を実測して図に起こしたものです。段を一つずつ図る、と書く事は簡単なのですが実際に図るのは本当に大変だと思います。そして、この作業を経て図を書き上げるからこそ、ここにある図は全て精密で熱を帯びているのではないでしょうか。


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 個人的に一番萌えたのはこちら。段の寸法を表にしたものです。これを壁紙にしたい。


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 続いてはガウディ建築に欠かせないモジュールについての説明です。

 モジュールというのは、図面が殆ど残ってないガウディ建築において重要なもので「なぜこの寸法になっているのか」という単位です。
 通常であれば度量衡に従ってメートルであったりインチでグリッドを書いて構造部材を配置していくのですが、ガウディ建築の場合はその尺度が分からない、というかわかりづらいのです。
 ではどうやって建物を作ったのか。その基準になるのがガウディ自身の身長、歩幅、そして自然界にある事象です。

 詳しくはインターネットの世界を少しさまようと沢山出てくるので割愛しますが、そう行ったものを基準に構成されていることを身廊の窓模型を用いて表しているのがこちらの展示です。

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 こちらが会場に設置された模型です。丸窓が空いているのですが、楕円形です。しかし、これをガウディの身長である160cmくらいの視線高さで見ると、真円に見えるのです。


 こんな解説と共にガウディを図った男の考察を追う展示、あまりにも面白いので今回はここまで。次回に続く、です。


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